絶対音感にもいろいろな種類があるわけですが、前ページまでで触れた絶対音感には大きく2種類のパターンがあることに気づかれたでしょうか?
上記は、絶対音感を持つといわれる人達の能力を書いたものですが、1番から5番までの絶対音感、と6番の絶対音感では大きく内容が異なるのです。
1番から5番までの絶対音感は、ラベリング能力と呼ばれる能力です。これは、ある音が鳴ったときに、どの音名かを認識できる能力のことをいいます。
実は、これらの絶対音感を持っている人は、微妙な音程の違いには鈍感な人も多くいるのです。
例えば、ラの音を440Hzにあわせると、平均律のラ#の音は466Hzとなります。
では、442Hzの音をならすと、このラベリング能力の持ち主たちは、どの音程と認識するのか?
たぶん、ほとんどの人は違和感なく「ラの音」と認識します。
一方で、6番の絶対音感(いわゆる人間音叉)の持ち主は、442Hzの音を鳴らすと、「ラの音に近いけれど、音程の違う気持ち悪い音」という認識を示します。
つまり、1番目から5番目の絶対音感は「ある音の音程の大雑把な高さ」をつかむ能力であるのに対して、6番目の絶対音感は「ある音が正しい音程で鳴っているのか」を非常に鋭敏につかむ能力、という点で、大きく違うのです。