平均律というのは、全ての半音を等間隔になるように音程を並べる方法をいいます。
つまり、「ド」と「ド#」、「ド#」と「レ」から始まり、「シ」と「ド」にいたるまで、全ての音の間隔(正確には2つの音の周波数比)が全て等しくなるように音程を並べるのです。
現代の音楽の基礎となっている音律であって、今聞く音楽のほとんどは平均律を用いています。
平均律の長所は転調が容易であるということです。
全ての音の間隔が全て等しいので、どの調であっても対応することができます。
特に、ピアノ等調律に時間がかかる楽器では、どんな調であっても、同じ調律で演奏できる平均律は好都合なのです。
ところで、平均律は、純正和音だけでは避けられない特定の和音の濁りを、全ての音に均等に割り振る、という発想で作られたものです。そのため、平均律によると「全ての和音が少しずつ均一に濁る」ことになります。平均律によれば「きれいな和音はひとつもない」代わりに「ひどく濁った和音もひとつもない」ことになります。