相対音感にも音律の話が微妙に絡んできます。
相対音感で「あるべき和音」なのか?これが結構難しいからです。
人は、本能的に周波数比が単純な和音を聞くと気持ちいいと感じます。
例えば、1オクターブ(1:2)、純正5度の和音(2:3)、純正4度の和音(3:4)、純正3度の和音(4:5)等の和音を聞くと気持ちいいと感じるといわれています。
ところが、これらの和音は平均律の正解では絶対に出てきません。
そのため、相対音感を持っている人の中で、平均律で表現できる和音が「あるべき和音」だ、というふうに認識する人のほうが多いと思います。
こういう状態になった人が純正5度、純正4度、純正3度の和音を聞くと逆に気持ち悪い、という感覚を持つ場合さえあるのです。
もっとも何が気持ちいいのか、というのは個人差があります。本能的に純正和音が気持ちいいとされているとはいえ、この和音を好ましく感じない人がいても、まったく不思議ではありません。
和音は、平均律にそった和音も、純正律に沿った和音も両方ありますし、前後の流れによっては、いずれとも違う和音が望ましい場合さえもあります。
相対音感が鋭敏で、ある特定の音律に沿った和音のみを心地よいと感じるようにんってしまうと、逆に、他の音律を受け入れられず、音楽の幅を狭めてしまうことにもなりかねません。/p>
完璧な相対音感をお持ちの方は、ぜひ、いろいろな和音を許容できるように訓練をしてみてください。